西洋ナシの代表的なラフランスは時期になるとスーパーでも見かけるようになりますが、ルレクチェをスーパーで見たことはあるでしょうか。
ルレクチェは、スーパーで気軽に買えるほど値段が安くないのです。
では、何が違うのか。
ラフランスとルレクチェを比較してみましょう。
ラフランスとルレクチェの違い
ラフランス
洋梨であるラフランスは19世紀半ばにフランスを代表する品種として誕生しました。
日本へは明治36年頃に山形に入って来たと言われています。

【旬の時期】10月~1月(旬は比較的長く生産量も多い)
【味】甘みがある中に酸味もある。
【食感】梨がやわらかくなった感じでザラザラ感がある。
【食べ方】数日間追熟して、指で押して少し柔らかくなってきたら食べ頃。
【香り】気品高く熟成された香り
【注意店】スーパーで買うときは、まだ熟成されてない場合が多い。
ルレクチェ
明治36年ラフランスと同じ頃に新潟へ来ました。
『西洋梨の貴婦人』『妖艶の果実』とも言われてます。
実が傷つきやすく栽培が難しいため、フランスでは栽培されてません。

【旬の時期】11月下旬~12月下旬(旬がとても短く生産量が少ない)
【味】酸味がなく、とても甘い。
【食感】ソフトクリームのようにとろけるような食感。
【食べ方】数週間追熟された物が出荷されることが多いです。
【香り】ラフランスより香りが高く、とろけるような香り。
【備考】高級フルーツとしてしか出回らないので、スーパー等で見かけることはありません。
ルレクチェ 田舎伝説
ルレクチェは新潟県の白根に最初に伝わったと言われていますが、実は違うらしい。
『最初は加茂』だと話を聞いたので調べてみました。
新潟 加茂は『越後の小京都』とも言われています。
三山で囲まれた市街地には加茂川が流れ、5月には『こいのぼり』が加茂川にたくさん舞っていて圧巻です。
その加茂にいらっしゃいました。
『ルレクチェおじさん』こと伊丹三四次さん。
伊丹三四次さんの著著にルレクチェの歴史が書かれていました。
一部を抜粋します。
いかがですか?
読んでみると、ルレクチェを初めて生産したのは、間違いなく伊丹三四次さんだったんだろうとおもいます。
今度、会ってお話を伺ってきます。
お楽しみに!

ルレクチェはラフランスより美味しい
新潟に来てみるとわかると思いますが、新潟土産にルレクチェのお菓子などが多いと思いませんか。
ルレクチェは生で食べたことはないが、お菓子なら食べたことがある。という方はきっと多いと思います。
ルレクチェは生産量が少ないのに、なぜお菓子にするの?
なぜジュースにしちゃうの?
ズバリ!
ルレクチェは傷つきやすいためA品が出にくいからです。
お歳暮にも人気のあるルレクチェですが、傷ものは贈れません。
ルレクチェのA品率はたったの2~3割くらいです。
つまり、7~8割がB品またはC品になってしまうのです。

これがB品とC品です。
さすがに贈り物にはできません。
しかし、皮を剥いてしまえばA品となんら変わらないのです。
むしろB品やC品の方が甘みがあります。

これらB品とC品は激安で引き取られて、お菓子の原料になっていくわけです。

ルレクチェを生で食べた人が少ないのは、A品が極端に少ないため。
地元新潟の人でさえ、ルレクチェを食べたことがない人はたくさんいます。
そういう私も、ルレクチェを初めて食べたのがおととしです。
はっきり言って、ルレクチェはお菓子には合いません!
合わないというより、ルレクチェの良さをお菓子では出せません。
ルレクチェの良さは、口の中に入れると甘くてとろけるような食感です。

このルレクチェB品を家庭用でたべて頂こうと私は2017年の12月に販売を開始しました。
農家さんからは激安の単価ではなく、A品の半値くらいのそこそこの値段で引き取り、農家さんのにも喜んでいただけました。
販売者はお客様の喜ぶ姿を想像すること。
そして生産者さんの喜ぶ仕事をすること。
これが販売者の責任だと思い取り組んでいます。
ルレクチェ 家庭用 販売はここ 11月までお待ちください。
ルレクチェのB品の実画像をお見せします。

販売する時は画像を明るくしてます。
キズなどは修正してません。

11月中旬あたりから今回は3か所の農園さんのルレクチェを扱います。
今回はA品も扱う予定ですので楽しみにしててください。
こちらでルレクチェ販売開始の案内をいたします。
その他、気になるフルーツや旬な情報もこちらから問い合わせください。
↓管理者のLINE@です。

旬な情報をお届けします!
それでは、またです!
ルレクチェ推しなのはわかるけど、ラフランスより美味しいってあんまりだよ。ラフランスの食感がザラザラしてるって書いてあるが、食ったことないんだろうねこのライター。まぁラフランスもルレクチェも、書かれてるほどの差はないよ、どっちもうまい。スーパーでラフランスを買う人の多くは熟成を待てず、硬いままガリガリ食べちゃう人が多い。記事にあるように1週間ほど放っておいて指で押して皮が柔らかいなら食べごろでとても柔らかく滑らか、冷蔵庫で冷たくしてから食べると最高。手に入りにくいルレクチェより、ラフランスの方がおすすめですよ。