トマトはビックリするほどの栄養素があります。
ただ、調理方法を誤ってしまうと、せっかくの栄養素が失われます。
では、どうな調理方法がいいのでしょうか?
目次
健康長寿1000人に聞いた 夏野菜ランキング
1位:トマト
2位:きゅうり
3位:茄子
健康長寿の人が食べる第1位のトマトにはスゴイパワーがあったのです。
医学的な分析でも血管の若返りと関係がありました。

トマトが健康長寿になる理由 正しいトマトの食べ方
【トマトの持つ2つの栄養素】
①血管がサビつかないリコピン
②動脈硬化を防ぐ新栄養素X
人の血管を全部伸ばすとどれくらいの長さになる?
答え:地球2周半分くらい(10万㎞)もの長さになります。

もし血管に障害を受けると個体全体が老化してきます。
ですので、血管をいかに健康に保つがが重要です。
健康長寿=元気な血管
トマトは朝食にとることが大事!
健康長寿×血管×トマト
夏トマト収穫量日本一の北海道で調査
トマトを自分で作っている78歳のおじさんは毎日、大きいトマトを2個たべているようです。

その78歳おじさんの血管年齢を調べたところ68歳
10歳も若い結果がでました。

その他、トマトを毎日食べている人のうち15人中11人が実年齢より若い結果がでました。
トマトの栄養素で血管が若々しくなる効果が期待できます!
血管をさびさせないリコピン
血管にどんなパワーがあるのか?
トマトのリコピンが血液中の善玉コレストロールを増やし血管を老けさせない!
体全体の血管が紫外線やストレスで硬くなる。
その時にさびるのを防いでくれる抗酸化成分のリコピンが含まれていて血管を老けさせないパワーがあるのです。
そしてリコピンは善玉コレストロールを増やし血管の詰まりを防いでくれます。
【実験】善玉コレストロールの濃度
【トマト摂取前】は濃度は45㎎/dlでした。
普段の食事と一緒に1か月間トマトを1日1個半程度たべてみた結果。
【トマト摂取後】は濃度が55㎎/dlと15%上昇しました!
リコピンはトマトのどこに多く含まれてある?
答えは:トマトの皮に多く含まれてます。
成熟して赤くなるほどリコピン含量は増えていきます。

リコピンの吸収率
【トマト吸収量の比較】
トマトジュース160mlを摂取した場合
朝:?
昼:5nmol/Lserum
夜:20nmol/Lserum
では、朝はどうでしょうか?
朝:60nmol/Lserumと夜の2倍になりました!
【理由】
朝は空腹状態のため栄養素の吸収力がアップします。
だから、朝食で出かける前にトマトを食べるのがいいです!

リコピンを効率よくとる方法
トマトのリコピンは調理方法で何倍もアップします。
リコピンを効率よくたくさん摂取する方法はどっち?
A.生で食べる
B.熱を加える

正解はBの熱を加えるです。
水分が飛び栄養素が凝縮されリコピンの吸収力がアップします。
今でしょう!林修さんは、毎朝トマトをレンジでチーンしてオリーブオイルをかけて食べているそうです。
これは医学的に正しいのでしょうか?
これは最高の組み合わせなんだそうです。
【リコピンの吸収率】
トマトだけ:300nmol/L
トマト+オリーブオイル:500nmol/L
1.6倍もリコピンの吸収率が上がります。
リコピンは油で分解される脂溶性物質なので油と混ざってより吸収率がアップするのです。
リコピン吸収率がアップするおすすめトマト レシピ
トマトと組み合わせてリコピン吸収率がアップする組み合わせ。
トマト+にんにく
トマト+玉ねぎ
トマト+ブリッコリ
トマト+人参
トマト+セロリ
トマト+オリーブオイル+ニンニク+玉ねぎ+ブロッコリ+人参+セロリ
これらを合わせて炒め料理をするとリコピン吸収率が最強になります。
ミートソースパスタのもそのような料理になってます。

【簡単朝食レシピ トマト入りスクランブルエッグ】
トマトを卵と一緒にフライパンで炒めて加熱する。
→トマトを加熱することでリコピン吸収率がアップ。
→さらに卵に良質の油分が含まれているのでリコピンの吸収率を高めてくれます。

トマトに不足するタンパク質を補うバランスのいい食事になります。
生のトマトが苦手な人はどうすればいい?
ドライトマトでもいいです。
トマトの95%が水分です。
ドライトマトでもリコピンは分解されません。
もちろんトマトジュースでもリコピンは分解されません。

トマトジュースは完熟トマトが使われているのでリコピン含有量が高いです。
トマトケチャップもリコピンは分解されないので大丈夫です。
ただカロリーが過剰になることがあります。
【リコピンの1日の摂取量は】
トマトジュースならコップ1杯(160ml)
生のトマトなら2個半
トマトケチャップは大さじ4杯ほどです。
動脈硬化を防ぐ新栄養素X 世界で初めて発見された
新栄養素Xはトマトにしか入ってない驚きの栄養素です。
2003年に永井先生と熊本大の共同研究により世界初の新栄養素Xが発見されました。
動脈硬化を予防できると海外でも注目されてます。
ダメージを受けた血管を回復してくれる新しい成分が含まれてました。
それがエスクレオサイドAです。
これはトマトにしか含まれてません。

エスクレオサイドAが動脈硬化の要因となる油質の代謝を改善し脳梗塞や心筋梗塞を防いでくれる。
エスクレオサイドAが動脈硬化を抑える!
動脈硬化とは血管内の脂が溜まり血管が詰まる症状です。
そのまま放っておくと脳梗塞や心筋梗塞の要因になります。

発見されたエスクレオサイドAが血管内の脂肪を減らし動脈硬化を予防してくれるのです。
エスクレオサイドAは血管にどういう作用がある?
【動脈硬化状態のマウスで実験】
Aのマウスは普通のエサ
Bのマウスには普通のエサ+エスクレオサイドA(50㎎)
Cのマウスには普通のエサ+エスクレオサイドA(100㎎)
3か月後に驚きの結果が!
Aのマウスは動脈硬化が進行してました。
Bのマウスは動脈硬化が改善されてました。
Cのマウスは劇的に動脈硬化が改善されてました。

エスクレオサイドAはミニトマトにも含まれてます。
エスクレオサイドAの1日の摂取量はミニトマト2~3個がおススメです。
毎日、少しずつ継続して摂取することが大切です。
リコピンと同じようにエスクレオサイドAは朝食でより吸収力がアップします!
エスクレオサイドAが多く含まれている部分とは?
調べた結果、皮にも中心部にも、種にもほぼすべてにありました!
エスクレオサイドAは摂取方法を間違えると効果がない!
リコピンは加熱しても問題なかったです。
しかし、エスクレオサイドAは加熱すると分解されます。

100℃以上加熱すると大幅に減少してしまいます。
【リコピンもエスクレオサイドAも摂取するオススメなトマトの食べ方】
トマトにオリーブオイルをかけてもエスクレオサイドAは減らないので、生のトマトにオリーブオイルをかけて摂取するのが一番です。
市販のトマトジュースは100℃以上加熱されて作られるのでエスクレオサイドAは摂取できません。
自分でトマトを絞って作ったトマトジュースは加熱してなければ問題ありません。

2大栄養素の整理
【リコピンの働き】
・血管を老けさせない
・加熱調理がおススメ
・油ととると吸収率がアップする
【エスクレオサイドAの働き】
・血管内の油を減らし動脈硬化を予防
・生で食べると良い
健康長寿の驚きのレシピ
健康長寿の人はリコピンとエスクレオサイドAを効率よく食べてます。
【冷製トマトソーメン】
①刻んだ玉ねぎなどの野菜を電子レンジで加熱する。
②そこに刻んだ生のトマトを投入する
③さらにその上にオリーブオイルをかける
④ソーメンの上にのせる

・温める野菜はトマトと別に調理することでエスクレオサイドAは失われない。
・玉ねぎやオリーブオイルと合わすことによりリコピン吸収率がアップする。
トマトの栄養素 リコピンとエスクレオサイドAを上手にとるマル秘レシピ 栄養素のプロ
【冷凍トマトのすりおろし素面】
①トマトを冷凍にする
②冷凍したトマトをすりおろす
③すりおろしたトマトをソーメンのダシに入れて混ぜる
④ソーメンと一緒に食べる


冷蔵庫に入れてると徐々に劣化していくが冷凍庫だと栄養素を完全にキープできます。
また、冷凍したトマトをすりおろす事で皮や芯の栄養素も摂取できます。
とても夏らしい栄養素も抜群な冷製すりおろしトマトソーメンを食べて健康長寿になりましょう。
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